【第1回】すべてのパソコンにデータを置かず、ただの「窓」にせよ!

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【第1回】すべてのパソコンにデータを置かず、ただの「窓」にせよ!

2025.12.09

~「リース地獄」よおさらば!小規模企業のための「手ぶら」IT戦略~

執筆:田上恭由(たがみやすゆき)
株式会社ワイコム・パブリッシングシステムズ 代表取締役 上級ウェブ解析士
西南学院大学卒。記者を経て中古車情報誌編集部で、世界初となるデジカメ画像利用の誌面完全自動制作システムを開発。平成8年に創業し、同システムは情報誌「カッチャオ」の成長を支えた。現在はウェブ集客支援へ移行し、構築700サイト・運営支援130社超の実績を持つ。近年は生成AIによる業務改革支援や研修開発に注力。講演・セミナー実績多数。「チームがみポンランニングクラブ」会長。

公開日: 2025年12月9日(火)


株式会社ワイコム・パブリッシングシステムズの田上です。
今日から、365日連続で、小規模事業を営んでいる経営者のために、手ぶらIT戦略をお届けいたします。2本記事が前にありますが、今回が開始の宣言なので、「第1回」となっています。よろしくお付き合いください。

【冒頭】 社長、パソコンをデータの倉庫にしていませんか?

福岡・九州で奮闘する経営者の皆様、こんにちは。 今日から始まるこのブログは、ITが苦手な小規模企業の社長が、「高額なリース地獄」や「面倒なセキュリティ管理」から解放され、身軽で最強の経営を手に入れるための「365日プロジェクト」です。

私自身、今年で59歳になります。 同じ時代を生きてきた社長さんたちに向けて、私が35年間抱えてきた「ITへの不安と失敗」、そしてやっとたどり着いた「正解」を、包み隠さずお話しします。

記念すべき第1回のテーマは、このプロジェクトの核となる概念。 「すべてのパソコンをただの『窓』にせよ!」です。


1. 【私の失敗】 7年リース、総額82万円の「漬物石」を買った日

私は28年間会社を経営していますが、正直に言います。 ずっと、ずっと心配でした。

最初はWindowsサーバー、途中からはNAS(ナス)。 とにかく「自社でデータを持つ」ということは、いつ止まるか分からない爆弾を抱えているようなものです。 「止まったら仕事ができない…」「バックアップは大丈夫か…」 そんなプレッシャーに35年間、押しつぶされそうでした。

ある時、決算で少し利益が出たので、魔が差しました。 事務機販社の営業の女性に勧められるがまま、「UTM(統合脅威管理)」というセキュリティ機器を導入してしまったのです。

「ランサムウェアも迷惑メールも、これ1台で完璧に防げます!」 彼女のその言葉を信じました。

結果は大失敗でした。 迷惑メールなんて、スイスイすり抜けてきます。 「スマホで内線が使える」という機能も、結局まともに動かない。

一番の地獄は「7年リース」だったことです。 月額9,800円×84回払い。総額82万3,000円。 「これはダメだ、役に立たない」と気づいた時には、もう解約できません。 最後の5年間、そのUTMはどうなっていたと思いますか? 電源を抜かれ、キャビネットの中でただの「高価な金属の箱」として眠っていました。もちろん、リース料だけは毎月チャリンチャリンと引かれ続けました。

あの無駄な82万円があれば、社員にどれだけ良い椅子を買ってやれたか。 この悔しさが、私の原動力です。


2. 【解決策】 パソコンは、ただの「透明な窓」でいい

こんな失敗をしてきた私がたどり着いた答え。 それが、「会社にネットワーク機器を一切置かない」「データも置かない」ことです。

これからの時代、パソコンは「情報の倉庫」ではありません。 クラウド(Google Workspaceなど)という、世界の裏側にある安全な金庫を覗くための、ただの「透明な窓」にすするのです。

  • サーバー(NAS): 要りません。Googleドライブなら月1,600円程度で、世界最強のセキュリティが手に入ります。
  • UTM: 要りません。クラウドサーバーなら、最初から守られています。どうしても必要なら、CloudFlareなどのクラウドUTMが月額450円からあります。
  • データ: パソコンの中に保存しません。すべてクラウドに置きます。

こうすれば、会社にあるのは「インターネット回線(ルーター)」と「パソコン(窓)」だけ。 あのうるさいNASの冷却ファンの音が消えた時、「ああ、会社ってこんなに静かだったんだ」と感動しました。(これは、1Uのラックマウントタイプだったので、冷却音がうるさかったのです。置き型タイプのNASはファンの口径が大きいので、静かですね)


3. 【メリット】 「窓」なら、割れても景色は消えない

パソコンを単なる「窓」として使う最大のメリット。 それは、「パソコン本体がどうなろうと、痛くも痒くもない」ということです。

もし明日、社長のパソコンが床に落ちて粉々になっても、あるいは泥棒に盗まれても、「窓枠」が壊れただけです。 新しいパソコン(窓)を買ってきて、IDとパスワードを入れる。 すると、そこには元通りのファイルがそのままあります。パソコンのログインはパスワードとパスコードで2重に守られます。さらに、Googleへのログインは、2要素認証にしておけば、泥棒はタイトルすら見ることも出来ません。さらに、GoogleWorkspaceなら、管理者が盗まれたパソコンのIDを無効化することで、さらに安全になります。

データそのものはクラウドにあるので無傷。 「データ復旧費用」も「情報漏洩の謝罪」も必要ありません。だって、盗まれたパソコンの中身は「空っぽ」なんですから。


【まとめ】 今日から「リース地獄」におさらばしよう

今の時代、変化のスピードはものすごく速いです。 1年先どうなっているか分からないのに、「5年リース」「7年リース」で会社を縛るのは自殺行為です。

クラウドなら、気に入らなければ翌月に解約できます。 もっと良いサービスが出たら、すぐに乗り換えられます。 この「身軽さ」*こそが、これからの小規模企業の最強の武器です。

「パソコンは、ただの『窓』でいい。」

この考え方にシフトするだけで、あなたの会社は劇的に身軽になり、そして強くなります。 明日からは、この「窓化」を実現するための具体的なステップ。まずは「情報のゴミ屋敷」になっている現状の掃除の仕方からお話ししていきます。

これから365日、土日も正月も休みなしで(笑)、一緒に「手ぶら経営」を目指して走り抜けましょう!

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