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まずセキュリティの基本中の基本から

2025.12.07

社長!ちょっと聞いてください!会社を守るセキュリティの「基本中の基本」

【序章】「うちは大丈夫」は通用しません。ランサムウェアはすぐそこに。

執筆:田上恭由
   上級ウェブ解析士 株式会社ワイコム・パブリッシングシステムズ代表取締役

最近、ニュースで有名企業のランサムウェア被害が大変なことになっているのを見ますよね。

「有名企業だから報道されている」だけで、実は小さな個人商店や病院なども、ランサムウェアで業務が数ヶ月止まってしまったり、大事なファイルが全く読めなくなって業務が停止してしまったりという事例が後を絶たないんです。ニュースとしては小さすぎるから報道されてないだけ。でも、セキュリティの情報ニュースには、毎日のように、USBを紛失した、データが漏洩した、ランサムウェアにやられて事業が停止した、サイトが改ざんされた、という話が載っています。
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サイバーセキュリティ.com 「個人情報漏洩・セキュリティ事故一覧
URL: https://cybersecurity-jp.com/leakage-personal-info
「被害件数」や「原因」が一目でわかる: 記事のタイトルを見るだけで「〇〇市でUSB紛失」「〇〇社でランサムウェア被害」と分かります。
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実は、私の知人もランサムウェアにやられました。

ここに載っているのは、正式に発表されたものだけですから、小規模事業者や個人事業主のケースは、公表すらされていないでしょうから、ほんの氷山の一角と考えてください。

このように、サイバー攻撃はもう身近なんです。だから「うちは大丈夫」と思わず、しっかり対策をすればやられることはありません。今日はその基本中の基本のお話をします。


ステップ1:パスワードは「漏れて当たり前」と覚悟する

まず第一のステップが、パスワードの使い方です。

今現在、パスワード流出があちこちで起こっています。毎日のようにITのニュースを見ていると、「あっちのネットショップ、こっちのネットショップ」と大手もやられたりしてまして、もうパスワードは「漏れるもの」「漏れて当たり前」なんです。

だから、漏れても大丈夫なように備えをしておく必要があります。それが、次の二つの鉄則です。

  1. パスワードは使いまわしをしない! サイトごとに必ずユニークなものにする。
  2. ログインは「2段階認証(2要素認証)」に必ずする!

ステップ2:Googleの金庫に「最強の警備員」をつける

この「2段階認証(2要素認証)」こそが、パスワードが仮に盗まれたとしても、悪意のある人をシャットアウトしてくれる「最強の警備員」です。

パスワードという「金庫の鍵」が盗まれても、もう一つの関門を突破させないわけです。

例えば、銀行のネットバンキング(ビジネスバンキング)で、専用の機器(トークン)から6桁の数字を入れる仕組みがありますよね。あれが2要素認証です。

そして、Googleのサービス(Google Drive、Gmailなど)も同じように非常に強固な守りが作られています。何十億人という人たちが使っていますから、その安全性は世界中で証明されているんですよ。

Googleの2段階認証の方法で、一番おすすめなのが、「認証アプリ」を使うタイプです。

? 最も安全なのは「アプリ認証」

  • Google Authenticatorというアプリ(iPhoneでもAndroidでも無料でインストールできます)を使うのが一番のおすすめです。アプリが生成する6桁の数字を入力してログインします。
  • なぜアプリが安全かというと、携帯電話のSIMは偽造できるという事例が実際にあり、SMS認証はもう安全と言えなくなったからです。電子メールで6桁の数字を受け取るサービスもありますが、時間が10分程度に設定されています。1分単位で新しい番号に代わるアプリを使った認証方式が最も安全と言われています。

この世界最高水準のログインの守りが、Google Workspaceの一番安いプランなら、一人月々800円から手に入ります。中小企業がこのセキュリティを使わない手はありませんよ。

ステップ3:たとえ社員でも「合言葉(6桁の数字)」は教えるな!

そして、ここが一番大事な最終ルールです。

2段階認証で表示される6桁の数字は、誰にも教えてはいけないということです。

なぜかというと、詐欺師は正規の人物を装って聞いてくるからです。

つい最近も、福岡県でもビジネスバンキングの詐欺で、銀行の認証センターを装って番号を聞き出し、あっという間に電子証明書を無効化して送金を成功させてしまうという被害がありました。銀行の人だから安心だろう、と思って教えてしまったんですね…。それが短期間でたくさん発生し、福岡銀行と西日本シティ銀行では、新規口座への当日振り込みができなくなったとのお知らせが来ました。

ですから、これを必ず徹底してください。

  • 社員であっても、社長や上司であっても、絶対にパスコードは共有しない!
  • 配偶者であっても、息子や親であっても絶対に共有しない!
  • 信用が置ける取引先や機関(特に県警や市役所など)であっても、絶対に共有しない!

オレオレ詐欺が「息子を装う」のと同じで、詐欺師はあなたの信頼関係を逆手に取って盗み取ってきます。この6桁の数字は「自分一人しか使わない」という鉄則を守ることで、安心安全度が99.99%(数字はわかりませんが)守られるんです。


【まとめ】今日から実行してください

会社を守るためのセキュリティの基本中の基本は、この3つです。

  1. パスワードは使いまわしをしない、サイトごとに新しく作る。
  2. ログインは2段階認証にする(スマホにアプリを入れるタイプが最もおすすめ)。
  3. 2要素認証で出てきた6桁の数字は、たとえ信頼のおける人物であっても絶対に共有しない**。**

ぜひ、今からでも遅くありません。ご導入ください!


Googleアカウントの2段階認証プロセスの設定方法はこちらをご覧ください。
(参考情報:Googleアカウントの2段階認証を設定する際に参考にできるヘルプページです。)

執筆:田上恭由(たがみやすゆき)
株式会社ワイコム・パブリッシングシステムズ 代表取締役 上級ウェブ解析士

西南学院大学経済学部経済学科卒業。平成元年ふくおか経済記者、平成3年中古車情報誌出版社「ピッカーズ」編集部に入社。編集職とシステム担当を兼務しながら、全ページ(450ページ)の誌面を、デジタルカメラ画像を利用した完全自動制作するシステムを独学で開発。当時は世界で初めて(デジタルカメラメーカー担当談)。制作期間の短縮とコストダウンにより、少部数での発行を成功させた。その後、同システムをメンテナンスするシステム会社を創業して平成8年にスピンアウト。新規に創刊された地域中古車情報誌「カッチャオ」で採用され、同誌は西日本地区や北陸地区、北海道地区では盤石の営業基盤を誇るまでに成長。インターネットに情報誌の主役が移行するとともに同誌は業界再王手にM&Aされた。
 同時に当社はウェブ集客支援会社へ移行し、700サイト以上を構築、130社以上のサイト運営を支援している。最近は生成AIによるコンテンツ制作の高速化や営業活動の改革を支援するサービスや研修プランを開発中。サイトプロデュース、講演・研修講師、専門セミナー、商工会議所研修での実績多数。「チームがみポンランニングクラブ」会長。